近代史に興味を持ったことから、戦前と戦後の連続性に気づきました。歴史は繰り返す。教育基本法は不当に奪われましたが、決してあきらめません!


by Aayumi23
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「おとこたちのYAMATO」を見た

昨日夫が借りてきたDVDで「おとこたちのYAMATO」を見た。
題名がいかにもマッチョで思いっきりヒイてたんだけど、夫が先に見て「反戦映画やったよ~~」と言うもので、それならと見た次第。





結論。
確かにどっちかというと「反戦映画」だったと思う。
でも、何かひっかかるものがある。
何だろう・・としばらく胸のうちをさぐっているうちに、徐々に言葉になってきた。

つまり、登場人物があまりに清潔過ぎるのだ。
(ノミ、シラミがわいてないってことではなく。)

皆、精一杯にひたむきに生き、自分のことより先に家族や友人を思いやる。
そんな人しか登場しない映画だった。

あの時代、本当にそのような美しい人間性の表れが溢れていたはずはないことを間接的とはいえ幾分かは私も知っている。

ほんの一例だが、主人公の幼馴染タエコも動員された軍需工場では、中間管理職は物資の横領・横流しに精を出し、それにも関わらず徴集された未熟練工たちには極端な滅私奉公を時には暴力をもって押し付けていたらしい。
モラルは地に落ち、不良品は何と総生産量の1/3にも達したという。(小熊英二著 「<民主>と<愛国>」)
少々乱暴に言うと、多くの人がカゲでは、戦争に勝とうが負けようが、他人が死のうが生きようがどうでもよかったんだろ、と思えるほどの利己的ムチャクチャをやっていたのである。

あの戦争は私たちの同胞から理性と人間性を奪った。
それをなかったことにし、より美しい記憶と置き換えることは、ワイツゼッカーではないが、現在と将来に禍根を残さないのか?

・・・てなことを夫にしゃべっていたら、「たかが映画じゃないの」と言われた。
確かにね。

でもでもでも、誰もがエンターテインメントとして気軽に見る「たかが映画」だからこそ、多数派のイメージを形作るんじゃないのかなあ。

やっぱりそれではいけない・・ような気がする。
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by Aayumi23 | 2006-10-19 14:10 | 映画や本のこと